2026年8月19日
祭りの夜
今日は近所の神社の夏祭りだった。
毎年、子どもの頃は弟と一緒に行っていた。弟が高校に上がってからは、友達と行くようになって、僕は一人で行くか、行かないかのどちらかになった。
今年は行った。夕方、勉強に疲れたので、散歩のつもりで。
鳥居の前から屋台が並んでいて、焼きそばとたこ焼きの匂いがしていた。浴衣の子どもたちが走り回っていて、境内の奥では盆踊りの太鼓が鳴っていた。昔と同じ配置だった。金魚すくいの屋台は、いつも社務所の横にある。今年もあった。
ただ、子どもの頃に毎年来ていた、飴細工のおじいさんの屋台がなかった。
毎年、弟と二人で、おじいさんが飴を鳥の形にするのをずっと見ていた。買うお金はなかったので、見ているだけだった。おじいさんは僕らが毎年来るのを覚えていて、ある年、一本だけ作ってくれた。弟と半分ずつ食べた。
屋台の並びを二往復したけれど、見つからなかった。
社務所で、顔見知りの世話役のおじさんに聞いてみた。おじいさんは去年の冬に亡くなったそうだ。祭りには毎年、隣の県から来てくれていたらしい。僕はおじいさんの名前も知らなかった。
帰りに、たこ焼きを一つ買った。家に帰ったら、弟が部屋でゲームをしていた。飴細工のおじいさんの話をしたら、弟は少し考えて「鳥の飴の人?」と言った。覚えていた。
たこ焼きは二人で分けた。
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