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2026年9月20日

電車が乱れた朝

一昨日の金曜日は、朝の電車が大幅に乱れた。 前の晩から、朝の電車が乱れると出ていたので、いつもより三十分早く家を出た。それでも、最寄り駅に着いた時点で、ホームは人であふれていた。電光掲示板には「運転見合わせ」の文字が並んでいて、駅員さんが拡声器で何か言っていたが、雨の音でほとんど聞き取れなかった。 改札の外で、同じように足止めされた人たちがスマホを見ていた。私も会社のチャットを開くと、課長から「無理に出社しなくていい、在宅に切り替えて」と連絡が入っていた。 在宅に切り替えるのは簡単だが、その日は先方との打ち合わせのために、会社にしかない資料を持ち出す予定だった。資料は紙で、しかも鍵のかかる棚の中にある。 一時間ほど待って、運転が再開された。電車は満員で、いつもなら四十分の距離に一時間半かかった。途中の駅で、何度も「安全確認のため」停車した。そのたびに、車内の誰かがため息をついた。私の前に立っていた若い男性は、ずっと小さな声で電話をしていた。取引先に遅れる連絡をしていたらしい。何度も「申し訳ありません」と繰り返していた。 会社に着いたのは十時過ぎだった。フロアには私を含めて四人しかいなかった。資料を取り出して、打ち合わせはオンラインに切り替えてもらい、午後は会議室を一人で使った。窓の外は、雨と風で街路樹が大きく揺れていた。 夕方、雨が弱まったころに会社を出たが、帰りの電車も遅れていた。家に着いたのは八時。子どもたちは、学校が早めに下校になったらしく、午後はずっと家でゲームをしていたと妻が言った。 今日は連休の二日目で、昼過ぎに子どもたちと近所の公園に行った。公園の木の枝があちこちに落ちていた。下の子がそれを拾い集めて、家に持って帰ると言い張った。玄関に、枝が三本置いてある。 面接を受けた会社からは、先週、内定の連絡をもらった。まだ誰にも話していない。妻にだけは、この連休中に話すつもりでいる。あの満員電車の中で、この通勤があと何年続くのかと考えていた。答えはまだ出ていないが、考え始めたこと自体は、悪いことではないと思っている。
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