2026年9月8日
栞が三章止まったまま
今週は、通勤電車で本を開けていない。
月曜から出張の準備と、先方との打ち合わせが続いて、電車に乗るとすぐにメールの返信を始めてしまう。帰りの電車では、座れたとしても、本を開く前に目を閉じている。
鞄の中には、先月から読んでいる随筆集がずっと入っている。栞は、古道具屋の時計の話の、三つ後の章に挟まったまま動いていない。
本を読まない日が続くと、自分の頭の中がどんどん仕事の言葉だけになっていく。今日も、夕飯のときに妻から話しかけられて、「その件は来週確認します」と答えてしまった。妻は少し笑って、「会社じゃないよ」と言った。
子どもたちはもう寝ている。今から一章だけ読もうかと思ったが、明日の朝が早いので、それもやめておく。
面接の結果は、まだ来ていない。そのことを考えないようにしているうちに、今週が終わりそうである。本を開けないのは、たぶんそれもある。
0