1863年9月8日港の灯り(二)創作+連載+前回の続き。幕末の架空の港町が舞台の作り話です。蓋は、思っていたよりも軽く開いた。 中には、油紙に包まれた小さな火打石と、折りたたまれた紙が一枚入っていた。 新吉は紙を開いて、しばらく黙って読んでいた。おときには字が読めなかった。 「なんて書いてあるんですか」 新吉は紙をたたみ直して、火打石を手のひらに乗せた。 「岬で、火を焚けと」 (つづく)0 LX☆↗共有0